すべての情報処理技術者試験に合格するには「体力」が、すべてのAWS認定資格を取得するには「お金」が、それぞれ最大の鍵です。
鍵が分かれば、効率よくダブル全冠が狙えます。相手を知らずに戦うのは非効率です。
ダブル全冠が達成できれば、エンジニアとしての市場価値が高まります。レアだからです。現時点の達成者は多くて数百人でしょう。
背景
筆者の岩本は2021年にIPA全冠を、また本日、AWS全冠を達成しました。
その経験で気づいた戦い方をお伝えし、参考になればと思っています。
IPA全冠:若いうちに省エネして狙う
IPA全冠の鍵は体力です。
- 高度試験は9:30から16:30まで
- 論述式の問題では2時間で3,000字ほど筆記が必要
なので、以下の戦略が有効です。
- 若いうちに受ける(今が人生でいちばん若い)
- 午前I試験は免除を狙う
- 試験会場の近くに前泊する
- 疲れにくい筆記用具を使う(マークシート用鉛筆とデルガードがおすすめ)
とくに高度試験こそ若いうちの受験をおすすめします。年に一度しかない機会を逃せば、それだけで1年の損です。
ちなみにぼくは、体力が落ちてきたので、もう受けたくありません。IPA全冠を達成していちばんうれしかったのは「もう受けなくて済むこと」でした。
AWS全冠:勤務先の福利厚生で狙う
AWS全冠の鍵はお金です。
- 試験によっては受験料が40,000円(情報処理技術者試験は7,500円)
- 3年ごとに更新が必要(情報処理技術者試験は更新不要)
なので、以下の戦略が有効です。
- 勤務先に受験料補助や資格手当があれば遠慮なく使う
- そのような仕組みがなければ提案する
- 提案してもダメなら転職する
たとえば、ENECHANGEには受験料補助の制度があります。IPAでもAWSでも、合否にかかわらず、全額を補助してくれるありがたい制度です。
この制度、ぼくが提案したものでした(「ENECHANGE における AWS 認定受験料補助制度の創設」)。社員の成長を願っている企業であれば、きっと検討してくれるはずです。
AWS無冠だったぼくは、受験料負担ゼロで、AWS全冠が達成できました。
結論
ダブル全冠を効率的に狙うには、以下の戦略が有効です。
- IPA全冠:若いうちに省エネして狙う
- AWS全冠:勤務先の福利厚生で狙う
エンジニアとしての市場価値を高め、キャリアの選択肢を増やすために、ぜひ次の情報処理技術者試験に申し込みましょう。