こんにちは。ENECHANGEでエンジニアリングマネージャーをしている川野邉です。
以前、「コンテキストスイッチを減らして、集中できる時間をつくる」という記事を書きました。
その中で、私たちのチームでは、コンテキストスイッチを減らすため、分散していたスクラムイベント(計画・振り返り)を水曜日に集約し、水曜日を週の起点として開発を進める取り組みを紹介しました。
あれから約2か月が経過したので、実際に運用してみてどうだったのか、良かった点や課題について振り返ってみたいと思います。
良かったこと① 水曜日を起点としたチームのリズムが定着した
以前は月曜日に計画、金曜日に振り返りを実施していました。現在は水曜日に振り返りと計画をまとめて実施しています。
この運用を続けた結果、
- 水曜日に前週の振り返りを行う
- そのまま次の計画を立てる
- 木曜日から新しい計画で動き出す
という流れがチームの中に定着してきました。メンバーからも「元の運用に戻したい」という声は特に出ておらず、水曜日起点で継続的に開発リズムを作れていると感じています。
良かったこと② 会議集約では防げないコンテキストスイッチの課題が見えてきた
今回の取り組みを始める前は、会議を集約することで集中できる時間も増えるのではないかと考えていました。実際に約2か月運用したあとに、一部メンバーへヒアリングしてみたのですが、「リズムは作りやすくなった」・「以前より予定は立てやすくなった」という声がある一方で、「そこまで大きな変化は感じていない」という意見もありました。
私自身も振り返ってみると、会議は減ったものの、日々の業務の中ではクライアントからの依頼やPMからの相談、緊急対応などによって作業を切り替える場面が引き続き発生していました。
今回やってみて、会議を集約すること自体は意味のある取り組みでしたが、それだけで集中時間が大きく増えるわけではないことも分かりました。次に、その中でも特に大きいと感じている課題をご紹介したいと思います。
差し込みタスクや相談との向き合い方
私たちが水曜日に計画を立てても、その後にクライアントから相談をいただくこともありますし、PMと相談しながら優先順位を変更することもあります。もちろん、それらは事業を進める上で必要なことですし、なくすべきものではありません。
一方で、すべての相談や共有を場当たり的に行う必要があるわけでもありません。急ぎではない共有事項や次回の計画時でも問題ない相談については、その場で対応するのではなく、水曜日の計画時にまとめて会話するようにしています。こうしたことは最初からルールとして決めていたわけではなく、水曜日起点の運用を続ける中で自然とチームの共通認識になってきた部分でもあります。
また最近は、今後取り組む内容や優先順位についてPMと話す場も少しずつ見直しています。まだ試行錯誤の途中ではありますが、開発チームだけで考えるのではなく、PMとも連携しながら進め方そのものを改善していく必要があるのかなと感じています。
大きな変化ではありませんが、自分たちでコントロールできることについては、自分たちでコントロールしようという意識は以前より強くなってきたように感じています。
補足:リリース日の集約〜
会議の集約に加えて、最近はリリース日の集約にも取り組んでいます。私たちのチームでは複数のクライアント・複数のシステムを担当しています。
そのため以前はリリース日がバラバラになりがちでした。そこで現在は、自分たちでコントロールできるリリースについては火曜日午前中に集約するようにしました。
水曜日の午後には計画・振り返りのイベントを実施しています。そのため、水曜日の午前中にリリースを行い、何かトラブルが発生すると、午後のイベントに参加できないメンバーが出てしまう可能性があります。そのため、リリースは火曜日の午前中に集約しました。
まとめ
約2月運用してみて感じたことは次の3点です。
- 水曜日を起点とした計画・振り返りは定着し、現在も継続している
- 会議を集約しただけでは不十分で、差し込みタスクや関係者との連携も重要だった
- リリース日を火曜日に集約するなど、会議以外のイベント集約も進めている
当初期待していたような劇的な変化があったわけではありません。しかし、実際に運用してみたことで、次に向き合うべき課題が見えてきました。現時点では、今回挙げた課題に対する明確な解決策があるわけではありません。まずはチームとして課題を正しく認識し、関係者とも連携しながら解決策を考えていきたいと思っています。
また、水曜日起点の運用を継続する中で、「自分たちでコントロールできることは何か」をチームで意識するようになったことも一つの変化だと感じています。急ぎではない相談や共有事項は水曜日の計画時に持ち寄る、リリース日を集約するなど、自分たちでコントロールできる範囲については改善を進められるようになってきました。
すべてのコンテキストスイッチをなくすことは難しいですが、まずは自分たちで変えられることから一つずつ改善を積み重ねていきたいと思います。
弊社では現在、Ruby・Goエンジニア採用のカジュアル面談を実施しています。 ご興味があれば、ぜひ以下の求人ページをご覧いただき、一度お話しできると嬉しいです!