ENECHANGE の CTO 室にてインフラエンジニアを務めている岩本です。先日、資格取得に関する記事を書いたところ思いのほか多くの方に読んでいただけました。その記事で紹介した「STAR 形式」にて本記事をお送りします。
状況 (Situation)
ENECHANGE では AWS を活用しています。私のようなインフラエンジニアはもちろん、アプリケーションエンジニアであってもテストエンジニアであっても AWS の知識があればあるほど効率的に業務が遂行できる環境です。
AWS の知識を身につける手段のひとつとして AWS 認定の取得があります。こう書くと「いや、業務だけで充分だ」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、業務で扱ったことのない機能やソリューションの存在に試験を通じて気づくことは多いのです。
ただ、AWS 認定を受験しようと思ったときに気になるのがその受験料です。最低でも 11,000 円、最高で 30,000 円かかります(いずれも税抜価格)。しかも認定には有効期限があるため、維持しようと思うとなかなか大変です。
そのため福利厚生として受験料を補助している企業が多くあります。下記がその一例です。
しかしながら ENECHANGE には AWS 認定受験料の補助制度がありませんでした。
タスク (Task)
このような状況のもと、CTO の田中との 1on1 の際に「AWS 認定に対する社内の関心を高めてほしい」とのお題をもらいました。「趣味は資格取得です」と私が公言していたことや、私の前勤務先が AWS Japan だったことが背景にあります。
私は喜んでそのお題を引き受けました。ENECHANGE に入社して実現したかったことの一つが、まさにこのようなタスクだったからです。
行動 (Action)
タスクを進めるにあたり、まず考えたのは「エンジニアの関心を高めるには受験料の補助が有効だろう。が、いきなり受験料補助制度の創設を提案しても実現は難しいかもしれない」ということでした。段階を踏まないと却下される可能性があるとにらんだのです。
そこで思いついたのが下記の案でした。
- トライアル期間内のみ受験料を全額補助する
- トライアル期間内の認定数が◯件を超えたら全額補助を永続化する
この方式であれば経営陣に「試しにやってみようか」と思ってもらえるかもしれません。また、いわゆるゲーミフィケーションによってエンジニアの関心を高められるかもしれません。我ながら名案だと思いました。
さっそく企画書をまとめ、CTO の田中に提出しました。
結果 (Result)
後日、CTO の田中が COO の有田に受験料補助について打診したところ、あっさり認められたとのことでした。しかも「トライアル期間なしで」です。あれこれ心配せずとも、ストレートに提案するだけでよかったのでした。ありがたい話です。
こうして AWS 認定受験料の補助制度が ENECHANGE に創設されました。AWS 認定だけでなく、情報処理技術者試験など他の試験への展開も検討されています。これまたありがたい話です。
せっかくできた制度なので、私自身も目いっぱい活用して AWS 認定 11 冠を目指す所存です。さっそく先日、クラウドプラクティショナー試験とソリューションアーキテクト - アソシエイト試験を受け、合格しました。先は長いですが、こつこつ進めます。