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ENECHANGEの新たな取り組みI/O Dayとは? 技術革新の現場をインタビュー!

ENECHANGEのI/O Dayは、新しい技術の習得と活用を促進するための社内イベントです。参加者の目的は、未経験の技術や新しいツール、他事業部で採用されている技術について学び、それをアウトプットを通じて共有することです。

このインタビューでは、VPoTの岩本 隆史さんにI/O Dayの目的や成果、今後の展望などについて伺いました。
(取材・執筆:菅谷 望)

VPoT 岩本隆史

I/O Dayを通じて技術革新の促進を! 開催の経緯と目的

ーー I/O Day導入の経緯について教えてください

岩本:I/O Dayは、エンジニアの開発者体験を向上させるための取り組みとして導入されました。

まず、社内で開発者体験をどう向上させるかについてのアンケートを実施しました。その結果、社内のエンジニアから「Googleの20%ルール」のような施策が欲しいという意見が寄せられました。この意見をもとに、私が中心となって具体的な計画を立て、I/O Dayの実現に向けて動き始めました。こうして、エンジニアが新しい技術を学び、業務に活かす機会を提供するI/O Dayが実現しました。

ーー I/O Dayの特徴とは何ですか?

岩本:I/O Dayの主な特徴は以下の4つです。

  1. 最新技術の探求
    I/O Dayは、プロダクト開発や事業課題の解決に役立つ新しい技術の習得と活用を推進する社内イベントです。参加者は未経験の技術や新しいツール、他の事業部で採用されている技術について学ぶことができます。

  2. 知識の深化と共有
    実際のプロジェクトに直結するようなテーマを選択し、そのテーマについて深く学びます。この学びをアウトプットとしてブログ投稿やLTを通じて他のメンバーと共有し、視野を広げることができます。

  3. 実践的な学び
    学んだことを実際に試してみることで、知識を定着させ、業務に活かせるようになります。

  4. 組織の技術レベルアップへの貢献
    自分が学んだことを他の社員と共有し、組織全体の技術レベルを向上させることができます。

ーー 続いて、I/O Dayの目的について教えてください!

岩本:I/O Dayの開催の目的は以下の2つです。

  1. 所属エンジニアの開発者体験向上
    ・就業時間内に手がつけられなかったタスクや新しい技術を学ぶ場とすることで、エンジニアのスキルアップとモチベーション向上を支援する。
    ・エンジニア同士の交流の場を提供し、情報共有やチームワークの強化を促進する。

  2. エンジニアの採用強化
    ・開発者体験に焦点を当てたイベントを開催することで、ENECHANGEの技術企業としての魅力をアピールし、エンジニア候補者に興味を持ってもらう。
    ・日本CTO協会による、エンジニアが選ぶ「開発者体験が良い」イメージのある企業ランキングで10位以内に入り、開発者にとって魅力的な企業であることを広く認知させる。

I/O Dayの開催は、ENECHANGEがエンジニアにとって魅力的な企業となるための一歩です。このイベントを通じて得られた知識や技術は、日々の仕事やプロジェクトに直接役立ち、新しいアイデアの創出や会社全体の競争力の向上にも繋がります。

I/O Dayの案内資料

I/O Dayイベントを通じた社員の意見把握

ーー I/O Day 参加対象者と成果物について教えてください!

岩本:今回のI/O Dayの参加対象者は、各事業部(エネチェンジ事業部、エネルギークラウド事業部、EV充電サービス事業部)に所属するエンジニアであり、マネージャーは対象外としています。初めての試みであるため、できるだけ多くのエンジニアに参加してもらい、このイベントが本当に価値のあるものかどうかを評価することを目的に、全員に必須参加をお願いしました。

エンジニアたちは事業部の垣根を越えて協力し合い、初回のI/O Dayの日程を5月15日に合わせるための調整や、専用のSlackチャンネルを作成するなど、積極的な姿勢を見せてくれました。

また、初回のI/O Dayでは、個人ブログの投稿や社内LTの実施など、多様なアウトプットが見られました。Q3以降もI/O Dayを継続するかどうかは、参加者からのフィードバックに基づいて決定されます。エンジニアたちの成長と企業全体の技術力向上に寄与するイベントとして、I/O Dayが定着することを目指しています。

ーー I/O Dayに参加するとどんなメリットがありますか?

岩本:業務に没頭していると、自分の成長を実感しにくいことがありますよね。例えば、プロジェクトが3ヶ月間に及ぶ場合に同じ業務を淡々とこなしているだけだと、自分の成長が遅れているのではないかという不安が生じます。そんな不安を払拭し、さらなる成長を促進するために、I/O Dayは非常に価値のある機会だと感じています。

I/O Dayに参加することで得られるメリットは、大きく3つあります。

  1. 自分の成長を実感できる
      日々の業務では、目の前のタスクに追われ、自分の成長を実感しにくいことがあります。しかし、I/O Dayでは、最新技術やトレンドに触れ、様々なセッションに参加することで、短期間で幅広い知識とスキルを習得することができます。
  2. 本当にやりたい仕事を見つけられる
      仕事においては、本当にやりたいことができることに大きな価値があります。I/O Dayでは、自分が興味を持ち、情熱を持って取り組める仕事を見つけることができます。
  3. 新しい技術の習得や問題解決能力の向上が見込める
      新しい技術やツールを実際に手を動かして学ぶことで、様々な場面での活用可能性や問題解決能力の向上につながります。 

I/O Dayを成功に導くためにとった具体的なアクション

ーー I/O Dayのテーマ設定方法はどのようにされていますか?

岩本:今回私は、I/O Dayの開催を推進したものの、具体的なテーマ設定には関与しませんでした。エンジニアたちは自身でやりたいテーマを決め、マネージャーに許可を得て参加しています。

今回のI/O Dayでは、業務に関連し、今後取り組むべきテーマを選定して進めるようお願いしました。多くのエンジニアが、業務をしている上で気になっているが手がつけられていないテーマに取り組みました。具体的には以下の項目です。

  • 未導入技術の評価
  • トイルの削減
  • オンボーディングプロセスの改善

また、アウトプットに対しては必ずCTO室からコメントをするようにし、エンジニアの成長とモチベーションの向上を図っています。

ーー I/O Dayを実施してみて課題はありましたか?

岩本:I/O Dayを最初に提案した際、アウトプットの具体的な内容については考えていませんでした。しかし、成果が目に見えないという意見もあり、参加者にはアウトプットも求めることにしました。

ですが、1日でアウトプットまで完了するのは難しいという現実も見受けられたため、今後は1日のインプットと別の日にアウトプットを行うようなスケジュールも検討する余地があると感じています。

また、期間が短いとやりたいことのテーマ選定の幅が狭くなるリスクもあります。参加者が自分の興味や得意分野に応じて取り組めるテーマを広げることが重要だと考えています。

エンジニアがよりI/O Dayを満足できるように

ーー I/O Dayの今後の展望について教えてください

岩本:まずは、I/O Dayを実施して良かったと感じています。参加者からの意見を参考にして、今後さらに改善していきたいと考えています。I/O Dayを実施する目的は開発者体験の向上と社外へのアピールです。そのため、今後は参加者がより満足できるような取り組みを積極的に導入していきたいと思っています。

特に、エンジニアにはテックブログを書いてもらいたいと考えています。これにより、社内外へのエンジニアに技術的な知見を共有し、企業の技術力向上に寄与できると考えています。私自身が直接お願いして、積極的にブログの執筆を進めていきたいと思っています。

最後に、I/O Dayを社内の声を反映させて実施できたことが非常に良かったです。意見を出してくれたメンバーにも感謝しています。

(以上)


参考記事

I/O Dayのエンジニアの具体的アウトプットについては、本ブログにいくつか記事があります。よかったらこちらもご覧ください。

tech.enechange.co.jp

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